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昭和には「ジャケ買い」という言葉がありました。

新天皇御即位、新元号「令和」施行お祝い申し上げます。

新たな時代の始まりです。「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」「美しい調和」「ビューティ・フルハーモニー」だそうです。良い時代になりますように。

5月は新緑の季節とか、風薫るとか、エバーグリーンとか、成長のイメージ。

思い出すのは40年前、中学1年の時、出席番号の関係でいつも隣にいたK君と友達になったこと。今風にいうと、クセの強かったK君。頭がでかくて学生帽のサイズが無くて特注になったK君。プリンプリン物語(by NHK)のルチ将軍と呼ばれたK君(見た目が)。5月の連休中、彼の家に初めて遊びに行った時、ステレオコンポがあって(裕福だったのね。)聞かせてもらったレコード(!)が衝撃だったのです。ついこの間まで小学生だった私は、耳に響くドラムのリズムとエレキギターの音色、そして英語の唄に動揺を隠せず、この音楽を「カッコいいだろう」とドヤ顔で言い放ったK君を、不覚にも尊敬してしまうのでありました。

脳に記憶として残っているあの時聴いた音は、今も同じように聞こえるのでしょうか?

再生装置、記録媒体は別として、耳で聞く音だけで考えると、年齢を重ねると聞こえている音が変わってきているらしいのです。同じ音源を聴いても、聴こえていない部分が出てくるらしい。

音は音源の振動が気体、液体、固体を媒体として伝達される音波です。

音が聴こえる仕組み

音が外耳道に入る

音波が外耳道を通って、鼓膜に当たります。

鼓膜と耳小骨が振動する

音波は、鼓膜、そして中耳内の 3 つの骨(耳小骨)を振動させます。

リンパ液が内耳の中で振動する

振動が伝わると、らせん状の内耳(蝸牛)の中にあるリンパ液が振動し、蝸牛内の小さな有毛細胞を動かします。 有毛細胞は、感知した動きを化学信号に変換し、聴神経に伝えます。

聴神経が脳に情報を伝える

聴神経がこの情報を電気インパルスによって脳に伝え、音として認識されます。

まず耳、蝸牛の有毛細胞で分析できる周波数が、20歳代の頃は20~20kHzだったのが、60才を超えると10kHz程度までしか聞こえなくなり、高音域の聴こえが低下するそうです。耳の老化、加齢性難聴です!

加齢性難聴は誰でも起こる可能性があるそうです。一般的に50歳頃から始まり、65歳を超えると急に増加するといわれています。加齢性難聴を悪化させる原因として、糖尿病、高血圧、脂質異常症、動脈硬化、喫煙、過度な飲酒、騒音などがあります。加齢性難聴には根本的な治療法はありません。つまり生活習慣病を予防することが重要ですね。あと年齢に関係なく、長時間大音量で耳に負担をかけると難聴になりますよね。

そして「脳」の機能低下。音の情報を認識する能力の低下です。耳から脳に伝わった音は、脳内で常に蓄積されたデータと照らし合わせられています。難聴などで聞こえが悪くなると、脳に届く音の情報量が減ってしまいます。そのため、脳内に蓄積されたデータと照らし合わせることが難しくなり、言葉や音を認識するのに時間がかかるようになってしまいます。

加齢などによって脳が老化していくことも、音を聞き分ける(認識する)能力の低下に大きく関係しているのです。音楽を聴いても、音階、音色の違いが認識できなくなると言うことですかね。認知症の始まりもそうらしいです。なんだか残念ですよね。

器官としての「耳」の機能低下を防ぐのと、「脳」の音認知機能を低下させないこと、「耳」と「脳」の連携を鍛えることが肝要です。音データーの照らし合わせの動作が繰り返されるほど、脳の神経回路はしっかりとしたものになります。そのため、何度も聞いている音や声は聞き取りやすくなります。トレーニング次第で聞こえ方は、衰えるどころか向上するそうです。令和になって、まだ聴いたことのない音の美しいハーモニーを、しっかり聴き分けできるように、耳も脳も鍛えないといかんですね。

LPレコードのジャケットがカッコイイというだけで、中身の音楽を聴かないで買っちゃたことがあるでしょ。

これって「あるある」ですよね?違う?

担当:🐨コアラ2号

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